• ホーム
  • コラム
  • 高齢になったときインプラントは大丈夫?安全性・寿命・注意点を徹底解説

2025.07.31

高齢になったときインプラントは大丈夫?安全性・寿命・注意点を徹底解説

「インプラント治療をしたいけれど、高齢になっても使えるのかな?」「高齢になったら、病気のリスクはあるのかな?」など、インプラント治療について、不安に思っている人は多いのではないでしょうか?インプラントは魅力的な治療法ですが、高齢時の影響は気になりますよね。この記事では、インプラントは高齢になったときどうなるかについて解説します。

高齢でもインプラントはできる?年齢制限や適応条件について

インプラントは、希望すれば全員ができるものではありません。インプラントには、どのような適応条件があるのか見てみましょう。

インプラントに年齢制限はある?高齢でもできる目安とは?

インプラント治療に年齢制限は基本的にありません。インプラント治療は、顎の骨の成長が完了している年齢から適応可能です。成長途中でインプラントを入れると、骨の成長に伴って位置がずれてしまうリスクがあるためです。一般的には18歳以上が目安とされています。

また、高齢者でも全身の健康状態と顎骨の状態が良好であれば、年齢の上限は特にありません。80代以上でも行えるケースがあります。

インプラントに必要な骨やお口の健康状態とは

歯周病や虫歯がある場合は、インプラントの前に治療します。特に歯周病があると、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高くなります。

また、インプラント予定部の骨が大きく失われている場合、骨を足す治療法が必要になることが多いです。インプラントを長持ちさせるには、周囲に健康な骨が全周2mm以上必要です。

骨粗しょう症や糖尿病があっても大丈夫?

骨粗しょう症の方がインプラントをする際は、医師と相談しながら治療を進めることが大切です。特にビスホスホネート系薬剤を服用している方は、顎骨壊死のリスクがあります。


糖尿病は、血糖値がコントロールされていれば、基本的にインプラントは可能です。ただし、治癒力の低下や感染リスクの増加が懸念されるため、事前に医師に相談しましょう。


これ以外にも、心臓病や高血圧などの持病がある場合は、医師と相談してリスクを把握したうえで、治療を受けるか検討しましょう。

高齢でもインプラントが選ばれる理由

歯を失った人にとって、インプラントはメリットが大きい治療です。ここからはインプラントが選ばれる理由を解説します。

自然な見た目と噛み心地のメリット

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、見た目が非常に自然です。そのため、違和感が少なく、他人に気づかれにくいでしょう。また、しっかりと固定されるため、硬いものも噛みやすいです。発音や表情にも、影響が出にくい傾向にあります。

誤嚥や認知症の予防にもつながる可能性があるって本当?

インプラントによってしっかり噛めることは、誤嚥や認知機能の低下を予防する効果が期待できます。しっかり噛めると食物をきちんと咀嚼でき、唾液の量が増加します。これにより、誤嚥による肺炎のリスクも減ると考えられています。さらに、噛むことで脳が刺激され、血流が促進されるため、記憶や判断力などの認知機能の維持に役立つとされています。

入れ歯と比べた快適性とストレス軽減

インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、入れ歯のようにずれたり外れたりすることが少ないです。食事や会話がしやすくなるでしょう。

また、入れ歯にあるような金属バネや床がないため、異物感が少なく快適です。食事の味や温度も感じやすく、口腔内での違和感が少ないため、日常生活におけるストレスが軽減されるのも大きなメリットです。

インプラント治療におけるデメリットとリスク

インプラントは魅力的な治療ですが、デメリットもあります。デメリットにも目を通したうえで、治療を受けるか確認しましょう。

インプラント手術で体に負担がかかる可能性

インプラント埋入時には歯肉を切開し、顎の骨に穴をあけてインプラント体を挿入します。この際、血管を傷つけると出血が起こることがあります。

また、下顎の奥歯の下には「下歯槽神経(かしそうしんけい)」が通っており、これに触れるとしびれや感覚麻痺などの神経症状が出ることがあります。症状は一時的なものが多いですが、まれに長期間続くこともあります。

感染リスクやインプラント周囲炎のリスク

高齢になると免疫力が低下するため、インプラント手術後の感染リスクが高まります。また、インプラントは天然歯と異なり、細菌に対する防御機能が弱いため、口腔内の衛生状態が悪いと「インプラント周囲炎」という炎症を引き起こすリスクがあります。

インプラント周囲炎とは、インプラントを埋め込んだ周囲の歯茎や骨が、歯周病菌によって炎症を起こす病気です。これは歯周病に似た病態ですが、炎症が進行しやすく、放置するとインプラントの脱落につながることもあります。

長期的な通院・メンテナンスの必要性

インプラントの平均寿命は一般的に10~15年程度とされており、その間は定期的なメンテナンスが必要です。定期検診では、噛み合わせやぐらつき、歯茎の炎症の有無をチェックし、必要に応じてクリーニングや調整が行われます。

自己管理を怠ると、インプラント周囲炎などのトラブルを引き起こす可能性があり、天然歯以上に念入りなケアが求められます。もし、高齢になり寝たきりなどの状態になると、定期的な通院ができなくなる恐れがあることも、頭に入れておく必要があるでしょう。

高齢者がインプラント治療を受けるために大切なこと

自分に合ったクリニックで治療するには、いくつかのポイントを確認する必要があります。ここからは、高齢者がインプラント治療を受けるために大切なことを解説します。

信頼できる歯科医院・医師を選ぶポイント

高齢者がインプラント治療を受ける際は、経験や実績が豊富で、症例写真や治療実績を丁寧に説明してくれる医院を選ぶことが大切です。また、カウンセリングで不安や疑問にしっかり答えてくれること、CTや精密検査を行い安全性を重視しているかどうかも重要な判断材料になります。

治療後のフォロー体制もチェックしよう

インプラントは、治療後の定期的なケアやチェックが欠かせません。通いやすい立地にあり、継続的にフォローしてくれる体制が整っているクリニックを選びましょう。また、万が一トラブルがあった際の対応や、保証制度の有無も確認しておくと安心です。インプラントのぐらつきやしびれが出た場合、どのような対応をしてくれるのかも確認しましょう。

まとめ:高齢になっても満足度の高いインプラント治療を目指そう

この記事では、インプラントは高齢になったときどうなるかについて解説しました。高齢になると、インプラント周囲炎のリスクが上がったり、メンテナンスができなくなったりすることが挙げられます。

しかし、インプラントをすると自然な見た目と噛み心地が得られるなど、大きなメリットが得られます。メリットとデメリットの両方を比較して、自分に合った治療なのか考えることが重要です。

神楽坂シエル歯科・矯正歯科では、お体の負担を配慮した治療方法を提案いたします。24時間ネット予約を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

●自由診療における限定解除要件
【連絡先】
神楽坂シエル歯科・矯正歯科 03-6265-0860
【治療内容】
インプラントとは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。
【副作用】
手術部位の感染、疼痛、腫脹、発熱、出血、口角炎など
【費用】
インプラント1本埋入の場合:605,000円(税込)
※自由診療のため保険が適用されません

平⽇18時まで・土曜も診療

診療時間
9:00-13:00
14:00-18:00

休診日 水曜日/日曜祝日

地図 地図

〒162-0825
東京都新宿区神楽坂5丁目34番地1
ディアライフ神楽坂 4階

電車でお越しの方

  • 東西線「神楽坂駅」から徒歩5分
  • 東西線、南北線、有楽町線「飯田橋駅」から徒歩5分
  • 都営大江戸線「牛込神楽坂駅」から徒歩4分