インプラントの平均治療期間は?長期化するケースや仮歯期間も解説

「インプラントの治療には、どのくらいの期間がかかるのだろう?」「インプラントが長期化するケースはあるのかな?」このような疑問を持っている人は多いでしょう。治療期間が分からないと、仕事など今後の予定が立てられず、不安になりますよね。
この記事では、インプラントの平均治療期間について解説します。各ステップにかかる期間も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インプラントの治療期間は平均3ヶ月〜1年
インプラントの治療には、3ヶ月から1年ほどかかるのが一般的です。ただし、顎の骨の状態によっては、これよりも治療期間が長引くこともあります。骨造成や骨誘導再生などの追加処置が必要な場合は、さらに数ヶ月を要することがあります。
インプラント治療の流れ

ここからは、インプラント治療の流れを紹介します。各段階でどのくらいの期間が必要なのかも、併せて確認しましょう。
【2〜14日】事前検査をする
インプラント治療の前に、レントゲンやCTスキャン、口腔内模型検査などを行い、顎の骨の量や質を確認します。虫歯や歯周病があれば、先に治療を行うのが一般的です。
【1〜2日】インプラント体を埋め込む
局所麻酔をした後、歯を失った部分の顎の骨に、チタン製のインプラント体(人工歯根)を埋め込みます。1本埋入するのにかかる時間は、一般的に30分〜1時間程度です。手術後は腫れや痛みが出ることもあるため、安静に過ごしましょう。
なお、インプラント治療には「1回法」と「2回法」の2種類があります。主な違いは、以下の通りです。どちらの手術にするかは、患者の健康状態を診て、医師が判断します。
1回法 | 2回法 | |
手術方法 | インプラント体の埋め込みと、アバットメント(インプラント体と上部構造を繋ぐ部品)の装着を同時に行う手法 | 1回目の手術でインプラント体を埋め込み、2回目の手術でアバットメントを装着する手法 |
1次手術を終えた後の状態 | アバットメントを歯茎から露出させた状態 | インプラントは歯肉の中に埋まっている状態 |
「1回法」の場合アバットメントを装着し、インプラント体と骨の結合を待ちます。「2回法」の場合は、インプラント体を顎の骨に埋め込み、歯肉を縫合して閉じます。
【3〜6ヶ月】インプラント体の定着を待つ(仮歯期間)
埋入したインプラント体が骨としっかり結合するまで、3~6ヶ月ほど待ちます。この間、噛み合わせの悪化を防いだり、見た目を整えたりするため、仮歯が装着されることもあります。
なお「2回法」の場合は、インプラント体が骨としっかり結合したら、2次手術を行います。2次手術では、歯肉を切開してアバットメントを装着します。
【1日】人工の歯を装着する
1回法の場合はインプラント体が骨としっかり結合したら、人工の歯を取り付けます。2回法の場合はアバットメントの装着後、歯肉が治癒したら取り付けることが多いです。この段階で、見た目や噛み合わせの調整も同時に行われます。
メンテナンスをする
インプラント後は、定期的なメンテナンスが必要です。インプラントの周囲が炎症を起こす病気「インプラント周囲炎」を防ぐためです。3〜6ヶ月ごとに定期検診で、清掃状態や噛み合わせ、骨の状態をチェックし、専門的なクリーニングを行います。
インプラント治療の期間が長期化するケース

顎の骨の状態によっては追加の治療が必要になり、治療が長期化するケースもあります。ここからは、インプラント治療の期間が長期化するケースを紹介します。
【4~7ヶ月】骨移植や造成手術をする
インプラントを支える顎の骨が不足している場合、人工骨や自家骨を使って骨を補う「骨移植」や「骨造成」が必要です。これにより、インプラントが安定して埋入できる土台が作れます。
【3~6ヶ月】骨誘導再生をする
骨誘導再生は、骨の不足部分に人工膜を設置し、骨の再生を促す治療です。これにより、インプラントが安定しやすくなります。
【1~2ヶ月】歯茎の移植手術をする
歯茎が下がったり痩せたりしている場合には、他の部位から歯茎を移植する手術が行われます。これも、インプラントを長持ちさせるために必要な処置です。
インプラントに関するよくある質問
インプラントの治療中、歯のない期間はある?
インプラントを埋め込み、骨と結合するまでの期間は、状況によって歯がない期間が発生します。ただし、前歯など目立つ場所には、この期間を仮歯で対応することが可能です。仮歯を入れるタイミングは、インプラント手術当日または、抜糸をする手術後1週間〜10日が一般的です。
インプラントの治療期間中に食事で気をつけることは?
手術直後から当日は、麻酔が切れるまで飲食ができません。手術から1週間ほどは、固い物や熱い物は避けてください。治療期間中も柔らかいものを摂取して、インプラント周囲の歯や歯茎に負担をかけないようにしましょう。
まとめ
この記事では、インプラントの平均治療期間について解説しました。インプラントの治療に必要な期間は、平均で5ヶ月から1年ほどです。
神楽坂シエル歯科・矯正歯科では、経験豊富な歯科医師がインプラント治療にあたります。24時間ネット予約を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
●自由診療における限定解除要件 【連絡先】 神楽坂シエル歯科・矯正歯科 03-6265-0860 【治療内容】 インプラントとは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。 【副作用】 手術部位の感染、疼痛、腫脹、発熱、出血、口角炎など 【費用】 インプラント1本埋入の場合:605,000円(税込) ※自由診療のため保険が適用されません |